【ここから本文】
2010年01月20日
神戸市内で開かれていた「アジア防災会議2010」が19日、災害の記憶伝承の大切さや、気候変動を考慮した防災の必要性などを確認する文書をまとめて閉幕した。
28カ国の約200人が17日から、災害に強い国や地域の構築を目標とする「兵庫行動枠組」や、衛星技術の防災への応用などを議論した。
まとめでは、最近のアジアの災害から学ぶ重要性のほか、気候変動の影響による自然災害が増えており、防災の要請が高まっていることを強調。「都市災害」に注目し、阪神・淡路大震災から再建して防災機関や活動の拠点となった兵庫が他都市の参考になると、指摘した。
アジア防災センターの是澤優所長は「兵庫行動枠組の責任者が震災15年の催しにも参加し、伝える重要性を理解してもらえて良かった」と話していた。(小西博美)